昨日は、中東情勢の悪化でのリスク回避の動きから始まり、夜は3月米雇用統計と相場が大きく動きました。
米ドル円も大きく動いたことは動いたのですが、152円突破したわけでもなく、150円台割れしたわけでもなく想定できる範囲の値動きに留まりました。
みなさん思うことは同じで、米経済指標を終える度に「米国経済強いな!」ではないでしょうか。
それでも上値は為替介入警戒感で上げ止まり、下値は強い米国経済で限定的で難しい展開が続いていいます。
そして次の大きな米国経済指標(4/10 3月米消費者物価指数 CPI)を待って難しい相場が続き、また同じことを繰り返してループしている感じがします。
3月米雇用統計 指標結果
タイトル | 前回(改定値) | 市場予想 | 今回結果 |
---|---|---|---|
3月非農業部門雇用者数変化(前月比) | 27.5万人 (27.0万人) | 20.0万人 | 30.3万人 |
3月失業率 | 3.9% | 3.9% | 3.8% |
3月平均時給(前月比) | 0.1% (0.2%) | 0.3% | 0.3% |
3月平均時給(前年同月比) | 4.3% | 4.1% | 4.1% |
3月非農業部門雇用者数変化は、市場予想20万人に対して30.3万人と市場予想を大幅に上回りました。
米国の経済指標全般に言えますが、市場予想はあまり当たらずブレる傾向が強いようです。
全体的に良好な結果となり、米国経済は引き続き強いものとなりました。
米ドル円1時間足チャート
米ドル円1時間足チャートです。
深夜のNY市場では、中東情勢の緊迫化ということでリスク回避の動きとなり、円買い・米ドル買いとなりました。
リスク回避の円買いというのは、最近では何か起こっても円買いにはならない傾向が強かったので久しぶりに耳にした感じでした。
これで151.60円台から151円台まで一気に下げる展開となりました。
東京市場が始まると更に円買い・米ドル買いが強まり150.80円まで売られました。
その後の反発であっさりと151円台に値を戻し、ロンドン市場ではすでに上を目指す展開と一転しました。
3月米雇用統計発表を151.35円付近で迎えましたが、市場予想を上回り151.75円まで上昇し高値圏で週を終えています。
チャートに水平線を引いていますが、見ての通りで段階的なレンジとなっている様です。
- 151.80円上抜けで152円手前付近まで上昇
- 151.50-80円のレンジ
- 151.15-50円のレンジ
- 151.15円下抜けで150.80円付近まで下落
週明けも、4/10(水)に3月米消費者物価指数 CPI)が予定されているので、方向感が出にくい展開となりそうで難しそうです。